【ビール】ベアードブルーイングに行ってきました

スタッフ吉野です。
先日、お休みをいただき静岡県伊豆市にあるクラフトビールの製造元であるベアードブルーイングに行ってきました。町田から東名高速道路を使って約2時間ほどで到着。天気にも恵まれ絶好のビール日和となりました。


のどかな田園風景が広がり、「え、ここを曲がるの?」と交差点を曲がって細い道を下るといきなり大きな建物が!
それがベアードブルーイングのブルワリーでした。

桜も咲き、緑あふれる川沿いに建つこのベアードブルーイングは2000年から操業を始め、2001年より醸造を始めたまだまだ20年も経っていない若いブルワリーです。
当初は沼津近郊に飲食店と醸造所が併設する店舗でしたが、次第に人気が高まり、また製造量確保のため、2013年に現在の場所、修善寺にある地域に新しい醸造所を建設し、2014年から本格稼働させました。

ベアードビールの特徴といえばホップが効いたIPAと呼ばれるビール。
香りが強くアルコール度数も高いパンチの効いた味わいが特徴。

そんなビールを造るうえで最も大切な「モルト」と「ホップ」にこだわっています。
ホップは通常、このような形ではなく「ペレット」と呼ばれる成分が凝縮したタイプを用いられることが多いのですが、ベアードブルーイングでは「ホール」と呼ばれる生のポップを使用します。その生ホップを使用することで、より高い香りや爽やかさ、苦みをを生み出しています。

一方、モルト(麦芽)は3種類を使用しています。ローストする時間によって色が異なり、味わいに変化を与えます。
焙煎時間が長くなるとこげ茶色の「チョコレートモルト」と呼ばれ、チョコレートやコーヒーのような強い香ばしいかおりが付きます。


このこだわりのホップとモルトを使って様々なビールを醸造する工程は、
麦汁を造り、煮沸している際にホップを投入し香りをつけ、その後発酵の段階を行います。
発酵前にホップを加える機械も特注で別にあり、その機械の中にホップを入れておきます。麦汁がその機械の中を循環することでホップの香りが麦汁に移ります。なぜこの機械で循環させるのかというと、大量に出るホップのカスを片付けする際に作業を楽にするためだとか。ホップの片付けをするには、機械の中に入りスコップで掻き出さなければならずかなりの重労働だそうです。

さらに、ベアードビールといえば副原料をつかったビールも有名です。
かぼちゃやゆずなど、季節のフレーバーも魅力のひとつ。
発酵後、特注の機械でビールを循環させて香りをつけます。ここで柚子エールなどのフレーバーは香りがつきます。
この季節のフレーバーを造るために特注の機械を導入し、味わいに変化をもたらしています。

そして、ベアードビールで行われている最大の特徴が、ビールに砂糖水を加えて樽内二次発酵を行うこと!
瓶も同様です。樽や瓶の中で2回目の発酵を行い、適正な炭酸の量になったところでパッケージングして出荷されるとのこと。

だいたいのビール工場はこの工程はせず、タンク内で行ってしまう、あるいはガスを注入するなどの対応をとるのだそうですが、ベアードビールではその作業を省かず、クオリティを保つために行っているそうです。
そんなこだわりがたくさん詰まったベアードビールの工場見学を案内してくれたのは青木さんでした。
安全ピンっぽいピアスをしたファンキーなお兄ちゃんでした!ありがとうございました。

最後はみんなでタップルームにてビールを試飲!

ぜひ、皆様も行ってみてはいかがでしょうか。

https://bairdbeer.com/ja/